専門医の頭痛ブログ

片頭痛のセルフケア・予防法10選|薬以外でできること|頭痛専門医が解説

自宅でリラックスしながらセルフケアに取り組む女性

「もしかして片頭痛かも?」そう思ったら、まずは頭痛専門医への相談を考えてみましょう。この記事では、薬だけに頼らず、ご自身でできる片頭痛の予防法・セルフケアを10個ご紹介します。なお、頭痛の頻度が多い方は予防薬との併用も検討してみてください。

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【この記事のポイント】
  • ✅ 睡眠、食事、運動など、生活習慣を見直すことで片頭痛を予防できる
  • ✅ ストレスや気圧の変化など、片頭痛のトリガーを避けることが重要
  • ✅ マグネシウムやビタミンB2など、特定の栄養素が片頭痛の予防に役立つ可能性がある
目次
  1. 睡眠リズムを整える
  2. 頭痛トリガーを知る
  3. 食事の工夫
  4. カフェインとの付き合い方
  5. 有酸素運動
  6. ストレス管理
  7. 首肩ストレッチ
  8. 気圧への備え
  9. 水分補給
  10. サプリメント
  11. セルフケアの効果を記録しよう

睡眠リズムを整える

毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる。たったこれだけでも、片頭痛の予防につながるかもしれません。なぜでしょう?

不規則な睡眠は、自律神経のバランスを乱し、片頭痛を引き起こす原因となることがあります。体内時計を整えることで、脳の興奮を鎮め、片頭痛の発症を抑える効果が期待できます。

週末の寝だめも逆効果になることがあるので要注意。平日との起床時間の差は1時間以内にとどめましょう。睡眠時間は6〜8時間が目安です。

頭痛トリガーを知る

片頭痛には、特定の食べ物や行動、環境などが引き金となることがあります。これを「トリガー」と呼びます。自分のトリガーを知り、避けることが、片頭痛予防の第一歩です。

トリガーとなりやすいものには、以下のようなものがあります。

  • 特定の食品(チョコレート、チーズ、赤ワインなど)
  • 強い光や音
  • 気圧の変化
  • ストレス
  • 睡眠不足

頭痛が起きたときに、何を食べたか、どんな状況にいたかを記録することで、自分のトリガーを見つけやすくなります。記録には、無料の頭痛記録アプリ「ズツノート」も便利ですよ。

食事の工夫

食事の内容やタイミングも、片頭痛に影響を与えることがあります。特に、空腹は片頭痛の大きなトリガーとなるため、食事を抜くことは避けましょう。また、以下の栄養素を積極的に摂取することもおすすめです。

  • マグネシウム:ナッツ類、海藻類、緑黄色野菜などに多く含まれます。
  • ビタミンB2:レバー、うなぎ、乳製品などに多く含まれます。

これらの栄養素は、脳のエネルギー代謝をサポートし、片頭痛の発症を抑える効果が期待できます。 片頭痛と食事の関係について、さらに詳しくは片頭痛と食事の関係の記事をご覧ください。

カフェインとの付き合い方

カフェインは、適量であれば血管を収縮させ、片頭痛を和らげる効果がありますが、過剰摂取は逆に頭痛を引き起こす可能性があります。毎日大量にコーヒーを飲む習慣がある方は、少しずつ減らしていくことをおすすめします。

また、カフェインを急にやめると、反動で頭痛が起こることがあります。1日2〜3杯を一定量に保つのがポイント。急にゼロにするのではなく、カフェインレスのコーヒーに少しずつ切り替えていくと良いでしょう。カフェインと片頭痛の関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。

前川医師
頭痛専門医のひとこと

カフェインは、片頭痛の薬にも配合されている成分です。うまく付き合えば、強い味方になりますよ。

有酸素運動

ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動は、血行を促進し、脳の活性化につながります。また、適度な運動はストレス解消にも効果的です。週3回・30分程度の有酸素運動を習慣にすることを目指しましょう。研究では、定期的な有酸素運動が片頭痛の頻度を有意に減少させることが示されています。

ただし、激しい運動は、逆に片頭痛を引き起こすことがあります。運動の種類や強度には注意が必要です。運動後には、しっかりと水分補給をすることも忘れずに。

ストレス管理

ストレスは、片頭痛の大きな原因の一つです。ストレスを溜め込まず、こまめに発散することが大切です。自分なりのストレス解消法を見つけて、実践しましょう。

例えば、以下のような方法が考えられます。

  • 深呼吸をする
  • 瞑想をする
  • 音楽を聴く
  • アロマを焚く
  • 趣味に没頭する

また、十分な睡眠時間を確保することも、ストレス管理には欠かせません。毎日同じ時間に寝起きし、質の高い睡眠をとるように心がけましょう。

首肩ストレッチ

首や肩の筋肉の緊張は、片頭痛を引き起こすことがあります。定期的にストレッチを行い、筋肉をほぐしましょう。ここでは、簡単にできるストレッチを2つご紹介します。

  1. 首倒しストレッチ:首をゆっくり左に倒し15秒キープ → 右も同様。前に倒して15秒。1日3セット
  2. 肩甲骨寄せ:両腕を後ろに引き、肩甲骨を中央に寄せて5秒キープ × 10回。猫背解消にも◎
  3. 僧帽筋ストレッチ:右手で頭の左側を押さえ、右斜め前にゆっくり倒して20秒キープ → 反対側も。肩こりの原因筋を直接伸ばせる

これらのストレッチは、デスクワークの合間や、入浴後などに行うのがおすすめです。無理のない範囲で、毎日続けることが大切です。

気圧への備え

気圧の変化、特に低気圧は、片頭痛のトリガーとなることがあります。天気予報をチェックし、気圧が下がる前に、以下の対策を行いましょう。

  • 耳のマッサージ:耳を軽く引っ張ったり、回したりすることで、内耳の血行を促進し、気圧の変化による影響を和らげます。
  • 市販薬の服用:頭痛が起こる前に、早めに市販の頭痛薬を服用することで、症状を軽くすることができます。

気圧頭痛(天気痛)の詳しい対策については、こちらの記事をご覧ください。

水分補給

脱水症状は、片頭痛を引き起こす原因となることがあります。こまめに水分補給を行い、体内の水分量を保ちましょう。1日1.5〜2Lを目安にこまめに飲むのが理想的です。一度に大量に飲むのではなく、30分〜1時間ごとにコップ1杯ずつが効果的。

特に、運動後や入浴後、暑い日などは、水分が失われやすいため、積極的に水分補給を行いましょう。水だけでなく、スポーツドリンクや経口補水液などもおすすめです。

サプリメント

特定のサプリメントが、片頭痛の予防に役立つ可能性があります。ただし、サプリメントはあくまで補助的なものであり、効果には個人差があります。医師や薬剤師に相談の上、適切に摂取しましょう。

  • マグネシウム:1日200〜400mg。ナッツ類や海藻類にも含まれますが、食事だけでは不足しがち。
  • ビタミンB2(リボフラビン):1日400mg。片頭痛予防のエビデンスが比較的しっかりしている。
  • コエンザイムQ10:1日100〜300mg。脳のエネルギー代謝をサポート。

いずれもエビデンスレベルは中程度です。効果が出るまで2〜3ヶ月かかることが多いので、焦らず続けましょう。必ず主治医に相談の上で始めてください。

セルフケアの効果を記録しよう

今回ご紹介したセルフケアは、どれも片頭痛の予防に役立つ可能性がありますが、効果には個人差があります。「どのセルフケアが自分に合っているのか?」を知るためには、頭痛の記録をつけることが大切です。

頭痛記録アプリ「ズツノート」を使えば、頭痛の頻度や程度、トリガーとなった可能性のある要因などを簡単に記録できます。記録を続けることで、自分の頭痛のパターンが見えてくるはずです。

記録したデータは、オンライン頭痛外来などで専門医に相談する際にも役立ちます。ぜひ、ズツノートを活用して、片頭痛の予防に取り組んでみてください。

前川裕貴 医師

前川 裕貴

脳神経内科専門医・頭痛専門医

日本頭痛学会 日本神経学会 日本内科学会

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