レイボー(ラスミジタン)は、トリプタンとは異なる仕組みで片頭痛の発作を抑える新しい急性期治療薬です。トリプタンが効きにくい方や、血管収縮作用を避けたい方の選択肢として注目されています。
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- ✅ レイボーはセロトニン5-HT1F受容体に作用する新しい片頭痛薬(ジタン系)
- ✅ 血管を収縮させないため、心臓・血管に持病がある方にも使える
- ✅ 主な副作用はめまい・眠気 — 服用後は運転禁止
- ✅ トリプタンとの併用には24時間の間隔が必要
目次
レイボー(ラスミジタン)とは?
レイボー(一般名:ラスミジタン)は、2022年6月に日本で発売された片頭痛の急性期治療薬です。「ジタン系」と呼ばれる新しいカテゴリーの薬で、従来のトリプタンとはまったく異なるメカニズムで片頭痛発作を抑えます。
日本では50mgと100mgの2規格が使用でき、処方箋が必要な医療用医薬品です。
トリプタンとの違い — 作用メカニズム
片頭痛の急性期治療薬として長年使われてきたトリプタンは、セロトニン5-HT1B/1D受容体に作用します。痛みの伝達を抑えると同時に、血管を収縮させる作用があります。そのため、心筋梗塞や脳卒中の既往がある方には使えませんでした。
レイボーはセロトニン5-HT1F受容体にだけ作用し、血管を収縮させません。これが最大の特徴です。
| レイボー(ジタン系) | トリプタン | |
|---|---|---|
| 作用する受容体 | 5-HT1F | 5-HT1B/1D |
| 血管収縮作用 | なし | あり |
| 心血管疾患がある方 | 使用可能 | 禁忌 |
| 主な副作用 | めまい・眠気 | 胸の圧迫感・倦怠感 |
トリプタンが効く方にはトリプタンが第一選択です。レイボーは「トリプタンが使えない」「トリプタンが効きにくい」「副作用がつらい」という方にとって、大きな選択肢になります。
レイボーの飲み方・用法用量
レイボーの基本的な飲み方は以下の通りです。
- 1回100mgを片頭痛発作が起きたときに服用(状態に応じて50mgも選択可)
- 片頭痛と確定してから服用する(前兆のみの段階では服用しない)
- 効果が不十分でも追加服用はできない(1発作につき1回のみ)
- 24時間以内に2回目の服用はしない
トリプタンは早期服用が推奨されますが、レイボーも同様に痛みが軽いうちに服用するほうが効果が高いと報告されています。「ズキズキし始めたらすぐ飲む」が基本です。
予防薬としては使えない
レイボーはあくまで発作時に使う急性期治療薬です。毎日飲んで頭痛を予防する使い方はできません。月に4回以上の発作がある場合は、予防薬の併用を検討しましょう。
レイボーの効果 — どのくらい効く?
臨床試験の結果をまとめると、レイボー100mgの効果は以下の通りです。
- 2時間後の頭痛消失率:約28〜39%(プラセボ約15〜21%)
- 2時間後の頭痛改善率(中等度以上→軽度以下):約59〜65%
- 随伴症状の改善:光過敏・音過敏・吐き気も有意に改善
トリプタンの2時間後頭痛消失率は30〜50%程度ですので、効果としては同等〜やや控えめといえます。ただし、トリプタンが効かなかった患者さんでもレイボーが効くケースがあるため、単純な比較は難しいところです。
副作用と注意点
レイボーで最も多い副作用はめまいと眠気です。
| 副作用 | 発生頻度 | 対策 |
|---|---|---|
| めまい | 約15〜17% | 服用後は横になる |
| 眠気・傾眠 | 約5〜7% | 就寝前や休める状況で服用 |
| 倦怠感 | 約3〜5% | 安静にする |
| 吐き気 | 約2〜3% | 症状が強い場合は医師に相談 |
これらの副作用の多くは一時的で、数時間以内に治まります。トリプタンで見られる「胸の締めつけ感」はレイボーでは起きにくいのが特徴です。
使用できない方
- ラスミジタンに対してアレルギーがある方
- 重度の肝機能障害がある方(慎重投与)
心臓や血管に持病がある方でも使用できる点は、トリプタンにはないレイボーの大きなメリットです。
服用後の運転制限について
レイボーを服用した後は、少なくとも服用後丸1日(次の日の同じ時刻)まで車の運転は禁止です。これはめまいや眠気が出やすいためで、添付文書にも明記されています。
バイクや自転車の運転、高所での作業なども同様に避けてください。この運転制限はレイボーの大きなデメリットの一つで、仕事で車を使う方にとっては使いにくい面があります。
運転制限があるため、私は「週末や夜間の発作用にレイボー、平日日中はトリプタン」と使い分けている患者さんも多くいらっしゃいます。生活スタイルに合わせた使い分けを主治医と相談してみてください。
他の薬との併用ルール
レイボーを他の片頭痛薬と一緒に使う際は、いくつかのルールがあります。詳しくはレイボーとトリプタンの併用ルールもご覧ください。
| 併用する薬 | 間隔ルール |
|---|---|
| トリプタン各種 | レイボー服用後24時間あける |
| ナルティーク(リメゲパント) | 併用可能(間隔制限なし) |
| 市販の鎮痛薬(NSAIDs) | 併用可能 |
| アクイプタ(予防薬) | 併用可能 |
| CGRP注射薬(予防薬) | 併用可能 |
片頭痛の薬全体の飲み合わせについては併用早見表でまとめています。
レイボーの薬価・費用
レイボーの薬価は以下の通りです(2026年4月時点)。
| 規格 | 薬価(1錠) | 3割負担 |
|---|---|---|
| レイボー錠50mg | 540.50円 | 約162円 |
| レイボー錠100mg | 810.20円 | 約243円 |
1回あたり約162〜243円(3割負担)で、トリプタンと比べるとやや高めですが、ゲパント(ナルティーク1,262円/錠)よりは安価です。
レイボーが向いている人
レイボーを検討したほうがよいケース
- トリプタンで胸の圧迫感など副作用が出る
- 心臓・脳血管に持病がありトリプタンが禁忌
- トリプタンを何種類か試したが効果が不十分
- トリプタンとの使い分けをしたい(週末・夜間用)
- 高血圧のコントロールが不安定
一方で、車の運転が日常的に必要な方や、めまいが出やすい方には向きにくい面もあります。ご自身の生活スタイルと合わせて、主治医と相談することをおすすめします。
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