専門医の頭痛ブログ

片頭痛の薬、何と何を一緒に飲める?併用早見表2026|頭痛専門医が解説

様々な種類の頭痛薬(錠剤、カプセル、OD錠)が並べられ、それらを手に取ろうとする人物の手元を写したストックフォト。背景は医療機関をイメージさせる。

「せっかく薬を飲んだのに、なかなか頭痛が良くならない…」そんな経験はありませんか?もしかしたら、今飲んでいるお薬の組み合わせに原因があるかもしれません。片頭痛の急性期治療薬は、種類によって飲み合わせに注意が必要なんです。

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【この記事のポイント】
  • ✅ 片頭痛の急性期治療薬の併用について、早見表でわかりやすく解説
  • ✅ トリプタン、レイボー、ナルティークなど、飲み合わせの注意点を紹介
  • ✅ 安全な薬の組み合わせ、時間ルール、MOH(薬剤使用過多頭痛)予防について解説
  • ✅ 頭痛が改善しない場合の、次に試す薬の判断ポイントを紹介
目次
  1. 片頭痛の急性期治療薬:併用の基本
  2. 【早見表】片頭痛薬の組み合わせ:併用可否一覧
  3. 組み合わせの注意点:時間ルールと詳細
  4. 薬剤使用過多頭痛(MOH)の予防
  5. 今の薬が効かない?次に試すこと
  6. まとめ

片頭痛の急性期治療薬:併用の基本

片頭痛の治療薬には、大きく分けて「急性期治療薬」「予防薬」の2種類があります。今回は、つらい頭痛を速やかに抑えるための急性期治療薬の併用に焦点を当てて解説していきます。

現在、日本で使用できる主な急性期治療薬は以下の通りです。

  • トリプタン製剤:血管を収縮させ、炎症を抑える
  • レイボー:セロトニン受容体に作用し、痛みを緩和する
  • ナルティーク(リメゲパント):CGRPという痛みの原因物質をブロックする
  • NSAIDs/アセトアミノフェン:市販薬としても入手可能。痛みを和らげる

これらの薬は、作用機序(作用する仕組み)が異なるため、組み合わせによっては効果に影響が出たり、副作用のリスクが高まったりする可能性があります。それぞれの薬の特徴を理解し、安全な組み合わせで使用することが大切です。

【早見表】片頭痛薬の組み合わせ:併用可否一覧

気になる薬の組み合わせについて、一覧表にまとめました。ご自身の状況に合わせて、参考にしてみてください。

【凡例】
○:併用可能
△:条件付きで併用可能(時間ルールあり)
×:併用禁忌

薬A 薬B 併用可否
トリプタン レイボー △(24時間以上間隔を空ける)
トリプタン ナルティーク(急性期)
レイボー ナルティーク(急性期)
各急性期薬 アクイプタ(予防)
各急性期薬 ナルティーク(予防)
各急性期薬 NSAIDs/アセトアミノフェン
前川医師
頭痛専門医のひとこと

この早見表はあくまで目安です。個々の患者さんの状態や、他に服用している薬との相互作用も考慮する必要があります。必ず医師や薬剤師に相談し、指示に従って服用してくださいね。

組み合わせの注意点:時間ルールと詳細

早見表で「△(条件付き)」となっている組み合わせについて、具体的な注意点や時間ルールを解説します。

  • トリプタン + ナルティーク(急性期)/ レイボー + ナルティーク(急性期)
    • ナルティーク(リメゲパント)は、他の急性期薬との併用に関するデータが限られています。
    • どうしても併用したい場合は、ナルティークを先に服用し、効果が不十分な場合にのみ、トリプタンまたはレイボーを追加することを検討します。
    • ただし、自己判断での併用は避け、必ず医師または薬剤師に相談してください。
  • トリプタン + レイボー
    • レイボーとトリプタンの併用は、原則として24時間以上の間隔を空ける必要があります。
    • これは、レイボーの添付文書に記載されている注意点です。
    • 24時間ルールを守らずに併用した場合の安全性は確立されていません。

それぞれの組み合わせの詳細については、個別の記事も参考にしてください。

薬剤使用過多頭痛(MOH)の予防

どんな薬にも副作用のリスクはつきものです。特に、痛み止め(鎮痛薬)を頻繁に使用すると、薬剤使用過多頭痛(MOH)を引き起こす可能性があります。

MOHを予防するためには、以下の点に注意しましょう。

  • 月に10日以上、鎮痛薬(トリプタン製剤、NSAIDs、アセトアミノフェンなど)を使用しない
  • 頭痛が頻繁に起こる場合は、予防薬の使用を検討する
  • 頭痛ダイアリーなどを活用し、薬の使用状況を記録する

今の薬が効かない?次に試すこと

「いつも飲んでいる薬が効かなくなってきた…」そんな時は、以下のステップを参考に、次の対処法を検討してみましょう。

  1. 本当に片頭痛?:まずは、本当に片頭痛かどうかを確認しましょう。他の種類の頭痛(緊張型頭痛など)と勘違いしている可能性もあります。
  2. 薬の種類を見直す:トリプタンが効かない場合は、レイボーやナルティークなど、別の作用機序の薬を試してみましょう。
  3. 予防療法を検討する:頭痛の頻度が多い場合は、CGRP製剤などの予防薬を検討しましょう。
  4. 専門医に相談する:自己判断で薬を飲み続けるのではなく、頭痛専門医に相談し、適切な治療を受けてください。当院でもオンライン頭痛外来を開設していますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

今回は、片頭痛の急性期治療薬の併用について解説しました。薬の組み合わせによっては、効果に影響が出たり、副作用のリスクが高まったりする可能性があります。今回の記事を参考に、安全な薬の組み合わせで、つらい頭痛を乗り越えていきましょう。

前川裕貴 医師

前川 裕貴

脳神経内科専門医・頭痛専門医

日本頭痛学会 日本神経学会 日本内科学会

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