専門医の頭痛ブログ

ナルティークとレイボーの併用ルール|飲み合わせ・注意点|頭痛専門医が解説

薬を整理している女性の手元。背景には薬箱。

片頭痛の治療薬として、ナルティーク(リメゲパント)レイボー(ラスミジタン)の併用について、あなたは疑問を持っていませんか? この記事では、それぞれの薬剤の特徴を踏まえ、安全に併用するためのルールを解説します。

ナルティークとレイボー、
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【この記事のポイント】
  • ✅ ナルティークは急性期と予防の両方に使える
  • ✅ ナルティークとレイボーの作用機序は異なる
  • ✅ 急性期に両方を使用する場合、間隔を空けるのが望ましい
  • ✅ レイボーの運転制限を考慮し、ナルティークを優先する戦略も
目次
  1. ナルティークとレイボーの基本
  2. 急性期におけるナルティークとレイボーの併用
  3. 予防投与中のナルティークとレイボー
  4. 作用機序の違いと注意点
  5. ナルティークを優先する戦略
  6. トリプタンとの比較:24時間ルールの違い

ナルティークとレイボーの基本

まず、ナルティーク(リメゲパント)とレイボー(ラスミジタン)は、どちらも片頭痛の急性期治療薬として使用されます。しかし、ナルティークにはもう一つの顔があるのをご存知でしょうか?

ナルティークは、片頭痛の予防薬としても使用できるんです。これは、他の多くの急性期治療薬にはない大きな特徴です。通常、急性期には75mgを頓服として服用し、予防として使用する場合は75mgを隔日(1日おき)で服用します。 一方、レイボーは急性期治療に特化しており、片頭痛の予兆を感じた時や、頭痛が始まった時に服用します。

急性期におけるナルティークとレイボーの併用

では、片頭痛が起きてしまった際に、ナルティークとレイボーを両方使用することは可能なのでしょうか?

結論から言うと、併用は可能ですが、注意が必要です。 ナルティークとレイボーは、作用するメカニズムが異なるため、併用による直接的な禁忌はありません。しかし、両方とも効果が出るまでに時間がかかる場合があるため、間隔を空けて服用することが推奨されます。

具体的には、

  • ナルティークを服用して効果が不十分な場合、数時間後にレイボーを追加する
  • レイボーを服用して効果が不十分な場合、次の頭痛発作時にナルティークを試す

といった使い方が考えられます。 同日中に両剤を服用する場合は、それぞれの薬剤の効果と副作用を慎重に観察する必要があります。

予防投与中のナルティークとレイボー

ナルティークを予防薬として隔日投与している場合、頭痛が起きた際にレイボーを追加で使用しても良いのでしょうか?

はい、ナルティークで片頭痛を予防している場合でも、頭痛時にはレイボーを使用することができます。 ただし、この場合も、それぞれの薬剤の効果と副作用に注意しながら、慎重に服用する必要があります。

前川医師
頭痛専門医のひとこと

ナルティークとレイボーを併用する際は、自己判断で使用せず、必ず医師や薬剤師に相談してください。特に、腎機能や肝機能に不安がある方は、注意が必要です。

作用機序の違いと注意点

ナルティークとレイボーは、どのように作用するのでしょうか? 作用機序の違いを知ることで、より安全に薬剤を使用することができます。

  • ナルティーク(リメゲパント):CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)受容体拮抗薬。CGRPは、片頭痛発作時に放出される物質で、炎症や痛みを引き起こします。ナルティークは、CGRPの働きをブロックすることで、片頭痛を治療・予防します。
  • レイボー(ラスミジタン):5-HT1F受容体作動薬。脳内のセロトニン受容体の一種である5-HT1F受容体を刺激することで、片頭痛を治療します。

このように、ナルティークとレイボーは、全く異なるメカニズムで片頭痛に作用します。そのため、併用による薬物相互作用のリスクは低いと考えられています。 しかし、どちらの薬剤も効果が出るまでに時間がかかる場合があるため、安易な追加服用は避けるべきでしょう。

ナルティークを優先する戦略

レイボーには、服用後8時間は運転が禁止されているという制限があります。 一方、ナルティークには、そのような制限はありません。そのため、以下のような戦略を立てることができます。

  1. まず、ナルティークを試してみて、効果があるかどうかを確認する。
  2. ナルティークが効果的な場合は、レイボーの使用を最小限に抑える。
  3. ナルティークの効果が不十分な場合に限り、レイボーの使用を検討する。

この戦略により、運転制限による生活への影響を最小限に抑えつつ、片頭痛の治療を行うことができます。

トリプタンとの比較:24時間ルールの違い

レイボーとトリプタン製剤を併用する際には、24時間以上の間隔を空ける必要がありました。 これは、レイボーとトリプタンが、どちらもセロトニン受容体に作用する薬剤であるため、セロトニン症候群のリスクを高める可能性があるためです。

一方、ナルティークはセロトニン受容体には作用しないため、レイボーとの間に24時間ルールは存在しません。 ただし、同日中に両剤を服用する場合は、体調の変化に注意し、慎重に経過を観察する必要があります。

前川医師
頭痛専門医のひとこと

片頭痛の治療薬は、患者さんの症状やライフスタイルに合わせて、最適なものを選択する必要があります。 ナルティークとレイボーの併用についても、医師とよく相談し、自分に合った使い方を見つけてください。

この記事が、ナルティークとレイボーの併用に関するあなたの疑問を解消する一助となれば幸いです。 片頭痛の急性期治療について、さらに詳しく知りたい方は、ぜひ当院のオンライン診療をご利用ください。

前川裕貴 医師

前川 裕貴

脳神経内科専門医・頭痛専門医

日本頭痛学会 日本神経学会 日本内科学会

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