専門医の頭痛ブログ

【頭痛専門医が解説】緊張型頭痛|重だるい・こめかみギューの正体と整え方

緊張型頭痛

結論:力みをほどく仕組み+薬の回数管理で、緊張型頭痛は軽くできます

重だるい/締め付け 夕方に悪化しやすい 動いても悪化しにくい

※光や音が強くつらい/動くと悪化する場合は片頭痛寄りです。

これ、緊張型かも?(自己チェック)

  • 痛みは締め付け系・重たい
  • 光や音のつらさは弱めで吐き気は少ない
  • 動いても悪化しにくい
  • 首・肩・あご(食いしばり)のこりが気になる

見分け早見表(緊張型頭痛 vs 片頭痛)

ポイント緊張型頭痛片頭痛
痛みの質締め付け・重いズキズキ(拍動性)
動作で悪化しにくいしやすい
光/音のつらさ弱い〜なし強いことが多い
吐きけ少ないありやすい

専門家コメント:緊張型は筋膜・姿勢・咀嚼筋の影響が大きいです。ワークステーション調整で薬以上に変わることがあります。

今日からの整え方(3つだけ)

30秒マイクロブレイク
1時間ごとに肩を後ろへ3回回し、深呼吸。目を閉じて首の力を抜く。

目・首のクールダウン
画面から目を離し、遠くを10秒×3。ホットパックは◎、強揉みは×。

水分+軽い間食
脱水と空腹を避ける。必要時は鎮痛薬を少量で。連日連用はNG

薬の回数の目安(10日/15日ルール)

単純鎮痛薬は月15日以内が目安。越えそうなら作戦の見直しを。

※片頭痛治療薬(トリプタン等)は月10日以内が目安。増える前にご相談を。

当院オンライン受診の目安(救急は対象外)

  • 週1以上の頻度、または月8〜10日以上の頭痛日数
  • 鎮痛薬の使用が月10〜15日に近い
  • 食いしばり・歯ぎしりが疑われ、セルフケアだけでは難しい
  • 在宅勤務の環境調整(椅子・画面位置・休憩)を具体化したい

オンラインでできること:症状整理、薬の使い分け設計、姿勢・デスク環境の具体指示、必要に応じて院外連携。

再発を減らす「環境チェック」

  • 画面上端が目の高さ/肘90°、外付けキーボード
  • 就寝前1時間は画面を遠ざける、朝は水+軽いストレッチ
  • 頭痛日誌にその日の姿勢・睡眠・ストレスを1行メモ

頭痛専門医の写真(前川裕貴 医師)
この記事を書いた医師
頭痛センター長 頭痛専門医 前川裕貴

頭痛は”記録×使い分け”で変えられます。あなたに合う薬・使い方・生活の整え方を、診療とMyカルテで一緒に見つけましょう。

頭痛ダイアリー「Myカルテ」 無料

スマホから簡単に頭痛を記録。当院の受診有無にかかわらず、どなたでも無料でお使いいただけます。

  • スマホで簡単記録 — メールアドレス登録ですぐに開始
  • 気圧アラート機能 — 低気圧を予測し、事前の対策をサポート
  • 医師へ自動連携 — 当院受診時はデータが医師へ自動共有。説明不要でスムーズ
💡 今すぐ使える:新規登録ボタンからメールアドレスを入力するだけ。1分で記録を始められます。

オンライン頭痛外来のご予約

公式LINEから予約し、ご自宅から受診できます。
Myカルテの記録があれば、診察時の説明の手間も省けます。

⚠️ 注意:急な悪化、意識障害、麻痺、激烈な頭痛などの救急症状は本外来の対象外です。すぐに救急外来を受診してください。
ご予約から受診までの流れを見る
  1. 1

    Myカルテ登録(推奨)

    まずはMyカルテに無料登録。日々の頭痛をスマホで記録しておくと、自身の傾向把握に役立ちます。

  2. 2

    LINEから予約

    公式LINEを追加し、メニューから「頭痛外来」を予約。問診票に回答します。

  3. 3

    オンライン診察

    予約時間になったらビデオ通話を開始。Myカルテのデータは医師の手元に自動連携されているため、説明の手間が省けます。

  4. 4

    お薬の配送

    診察後、処方薬をご自宅のポストへお届けします(最短翌日到着)。