専門医の頭痛ブログ

慢性片頭痛の概要と治療|毎月15日以上の頭痛を減らすコツ

慢性片頭痛に悩む40代日本人女性のイメージ

慢性片頭痛は「月15日以上の頭痛が3か月以上続き、うち月8日以上が片頭痛らしい」状態。きちんと対処すれば、発作は減らせます。まずは“今の回”を軽くし、次に“繰り返し”を減らす設計へ。

医師より
「効かないから回数が増える」悪循環を断ち切るのが第一歩。薬剤使用過多(MOH)を回避しつつ、予防へ切り替えるとラクになります。

これ、当てはまる?(自己チェック)

  • ここ3か月、頭痛日数が月15日以上
  • そのうち月8日以上が「ズキズキ」「光や音に弱い」「吐き気」など片頭痛らしい
  • 市販薬/処方薬の使用が月10〜15日以上に近づくことがある(MOHの芽

今日の対処(急性期)

静かな暗めの場所で休む/少量ずつ水分。市販薬(アセトアミノフェン・NSAIDs)は早め・適正量で。処方がある方は片頭痛薬(トリプタン/ジタン/ゲパント等)を初期に
※薬の回数は10日/15日ルール以内に(MOH対策)。

なぜ慢性化する?(原因と手当て)

原因よくある状況手当て
薬の過使用“毎日少量”でつなぐ習慣短期の橋渡しでリセット→予防へ舵切り
感作(過敏化)痛みに過敏、発作が長引く予防薬でベースを下げる/睡眠・運動で底上げ
誘因の積み重ね睡眠不足・ストレス・天候・ホルモン発作の前日〜当日の共通点を拾って調整

治療の柱(予防)

選択肢ポイント
β遮断薬/Ca拮抗薬/ARB(カンデサルタン)合併症や血圧・脈に合わせる。2〜3か月で効果判定。
抗てんかん薬(トピラマート等)/三環系(アミトリプチリン等)副作用に注意しつつ最小用量から。
CGRP関連薬(皮下注/点滴)月1回などの投与で発作頻度を低減。既存治療で不十分な方に有力。
神経ブロック等つらい時期の橋渡し(ブリッジ)として併用。
医師より
40代女性では、睡眠の質・ホルモン変動・体重変化を一緒にチェック。月経で山が来る方は「短期予防」を足すと安定します。

生活で効く“地ならし”

  • 睡眠:就寝/起床を一定に。夜更かしの反動を防ぐ
  • 運動:週3回・20〜30分の有酸素(軽めでOK)
  • 水分とカフェイン:日中の水分を確保。カフェインは少量を一定

当院オンライン受診の目安

  • 頭痛日数が月15日以上に近い/増えてきた
  • 薬の回数が10日/15日ルールに近い/超えそう
  • 急性期薬の効きが安定しない、または予防を始めたい

当院オンライン頭痛外来の流れ

1

公式LINEを登録

メニューから「予約」→「頭痛外来」を選択してください。

2

初診を予約(ビデオ診療)

ご都合のよい日時をお選びください。

3

予約後にカルテIDを発行

患者さま専用の頭痛問診票・頭痛日誌をLINEでご案内します(初診までにご記入)。

4

日誌をもとに診察

合う薬・使い方・生活の整え方を設計。
ご希望によりパーソナルサポート(自由診療)で日誌のAI分析・グラフ化・24時間チャットを追加(詳しくはこちら)。

頭痛日誌のAI分析・グラフ化のサンプルイメージはこちら
頭痛日誌のAI分析・グラフ化のサンプルイメージ
※サンプルです。実在の症例ではなく、効果を保証するものではありません。
頭痛専門医の写真(前川 裕貴 医師)
この記事を書いた人
頭痛センター長・頭痛専門医 前川 裕貴(医師)

オンライン頭痛外来は前川が担当します。記録を活かした診療(頭痛日誌のAI分析)で、“合う薬・使い方・生活の整え方”を一緒に設計します。※救急を要する症状は当院の対象外です。

オンライン頭痛外来のご案内

ご予約はLINEからお願いいたします。まずは落ち着ける場所で休み、合う薬・治療方針を一緒に見つけましょう。
頭痛日誌サンプルもご用意しています。当院では頭痛日誌をGoogleフォームで提出いただき、集計&解析して診療に役立てています。
さらにパーソナルサポートプラン(自由診療)では、日誌をAIで分析して傾向をレポート&グラフ化。24時間チャットで医師といつでも相談できます。

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